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ライン際の攻防 風のようにフィールド駆け抜け、嵐のように敵DFを混乱におとしいれ、 チームの浮沈を握る存在・・・・・・。 それが「ウイング」です。 彼らが生息するのは「ライン際」。 現在サッカーにおいてライン際を主戦場とし活躍している 代表的なスター選手は、右サイドではレアルのフィーゴ、左サイドではマンUのギグスが 最も有名ではないでしょうか。 サイドを任されたウイングの主な役割は、 1・状況に応じて、サイドで勝負を仕掛け、クロスボールを上げチャンスをつくる。 2・切れ込んでゴールやスルーパスを狙う などなど・・・・ 要は試合を有利に展開するためにサイドでの主導権を握るということです。 しかし、 この「ウイング」と言う言葉、ポジション自体、 最近のサッカーでは聞かなくなりました。 1970年代、いや80年代の初頭まで存在していた「ウイング」は、戦術の変化に 伴い消滅しつつあります。 サイドからの攻めを担う「ウイング」のドリブル、クロスボール等、 その職人技は攻撃において無類の武器であるはずなのですが、 フィールド・プレーヤーの10人が攻撃も守備も均等に行なう現在のシステムが 確立されてくると、 そのシステムは「ウイング」というスペシャリストの存在を 無用にしてしまったのです。 現在の「ウイング」は、サイドバックがオーバーラップしようものなら それによってできたスペースをきっちり埋めなければなりません。 「守備をしなければならない」 この「守備の責務」がある現代版「ウインガー」は一昔以前の、純粋なる「ウインガー」とは 大きく異なります。 以前の純粋ウインガーは守備の為に自陣のサイドへ戻る事などほとんど無かった。。。。 というか、それは、サイドバックの仕事だったからしなかったし、しようともしない。 攻撃のみを考えていればよかったわけです。 現在では当たり前の、サイドバックの攻撃参加も以前のサッカーでは 革新的な戦術だったし、当然以前のサイドバックは攻撃参加という意識が ほとんど無かったことでしょう。 昔は「攻め/守り」の役割分担が非常に明確であったためにそれぞれのポジションで、 多くのスペシャリストが生まれたともいえるのです。 以前の「ウイング」というポジションには 愛すべき多くの魅惑的なドリブラーが存在していましたが、 「守備の責務」を負う現在サッカー戦術では純粋なウインガーが 存在できるどころかウイング不要論まで飛び出す始末。 がしかし、 サイドアタックの重要性は現在サッカーにおいても重要な「戦術」で あることには変りはありません。 それをあらわすように現在、4バックで両サイドに攻撃的MFを 配置しているシステム、フォーメーションでいうと 4−4−2、4−5−1、4−2−3−1を 基本としているチームが最も多いことでもわかります。 これは簡単に言うと、 両サイドに2人の選手を配置する事で、サイドで数的有利な状況を作り出し サイドにおける主導権を握る。 また、逆サイドへの大きなサイドチェンジなどで相手チームに揺さぶりを与える事もでき、 中央に有効なスペースが生まれる状況ができやすい。 ためであるといえます。 サイドにおける過去の偉大なるウインガーは 当サイトでもとりあげたガリンシャはじめとして、 ジョージ・ベスト、スタンリー・マシューズ、ドラガン・ジャイッチなど そうそうたるメンバーがいます。 現在、このポジションを基本としてプレーしている代表的な選手は、 先ほどのフィーゴ、ギグス以外にも C・ロナウド、ホアキン、デニウソン、ビセンテなどがいます。 サイドをやる人間に必要不可欠なものには 【スピード】、【テクニック】、【勇気】 この三つが最も先に要求される能力ではないでしょうか。 そして、このポジションの一番の魅力は当然 「華麗なドリブル」です。 「守備の責務」があるとはいえ、 オフェンスの際の1対1はサッカーを観る者にとって 最もエキサイティングな瞬間。 ですから1対1を避けるような人間はサイドにはいらないのです!! 「中盤を制するものが試合を制す」これはよくいわれている言葉ですが 今や「ライン際を制するものが試合を制す」時代になっているのです!! →ドリブル★マニアTOPにもどる |