風間八宏さんのサッカー日本再生計画の第3弾

風間八宏さんのサッカー日本再生計画の第3弾

先日、サッカー解説者でおなじみの風間八宏さんプレゼンツ「サッカー日本再生計画」の第3弾が
放送されていました。

見ていない人のために番組の内容を紹介すると

〜ここから〜

【日本の有望な高校生を欧州の強豪クラブに留学させてみたい】

リオネル・メッシ、C・ロナウド、ウェイン・ルーニーのような世界基準の選手を日本から生み
出したいとの想いで、世界の選手や指導者から話を聞き、その育成環境を自身の目で
確かめてきた風間八宏。世界で戦える選手が育つ環境を作りたい と始めた清水スペシャル
トレーニングも、5年目を迎えた。

そんな風間が成長を見守り続けてきた2人の高校生、風間宏希(MF/清水商業高等学校2年
/風間八宏の長男)と高木俊幸(FW/東京ヴェルディユース/野球解説者・高木豊の長男) を、
世界レベルのユース組織であるスペインのセビージャFCに留学させることを決めた。
そこには風間の目指すサッカー育成へのヒントがあった。留学を通して、彼らがどう成長 していくのか?
若き2人の経験が、これからの日本サッカーの発展へとつながっていく のかもしれない。

〜ここまで〜(フジテレビ【みどころ】より引用)

まぁこんな感じで、最初は言葉も通じず、慣れない環境にとまどっていた2人が2週間で どんどん
成長して変って行くという内容でした。

そして番組の最後になってセビージャのコーチに日本からきた2人のプレーを2週間みた 感想
を聞いたのですが・・・・、

「技術的には(高度で)90点をつけられるが、戦術面では物足りない。彼らは あまりにも規律を
重視しすぎているため、チームでは機能しても、個人としては 生きない。自主性や発想力を
鍛えるといったトレーニングをしてきていないのでは?」

こんなショックなことをいわれたんですね。ある意味で痛烈な日本のサッカーの 指導・育成に
対する批判とも受け取れます。

「規律を重んじるがあまり、自分を抑える」
「自主性や発想力を鍛えるといったトレーニングをしてきていない」

この2点が世界と日本との差だとすればはっきりいって日本という環境でサッカーを することが
すでにサッカー選手としては致命的だといわれているようなもんです。

日本には聖徳太子の時代から『和を以て貴しとなす』という価値観があり、この 価値観を
ベースにして日本人は人間関係を築いているわけです。

会社や学校、スポーツ少年団など、およそ人間関係が存在するところには、この 『和を以て
貴しとなす』という価値観の精神が染みこんでいるわけです。

この『和を以て貴しとなす』という日本人特有の価値観は、もちろんプラスに働くところも
ありますがスポーツにおいては、「個人の責任」が「チームの責任」として置き換えられる
傾向があり、個人が責任を負わずに済む反面、自分勝手なことが許されない状況を
生みだしてしまっていることが多々あります。

ドリブラーやストライカーという強烈な「個」が日本からはでてこないというのは ここに
問題があるといってもいいくらいです。とにかく日本では周りの空気に あわせることが
第一であり、それを乱すような自己主張するやつは一番嫌われます。

「持ちすぎ!」「パス出せよ!」「お前一人でやっているんじゃないんだぞ!」

良かれと思ったチャレンジやアイデアを否定するようなことを色々いわれますし、それを
まともに受け止めてしまい、萎縮してしまって自分のプレーができなくなるメンタルの弱さ
も日本人特有です。

また、風間さんの長男の宏希くんがいっていたことですが、

「セビージャの選手は本当に楽しそうにサッカーをしている。日本では激しい 練習のなかで
いつしかサッカーをすることが義務のようになってしまって楽しむ ということを忘れてしまう」

こんなことをポロッとこぼしたのですがこんな感想がでてくるということはどんな 環境で
サッカーしているのかちょっと不安になってしまいます。

もし、息苦しさを感じながら日々の練習をこなしているのだとすれば、そこから 自主性・発想力
というものがでてくるはずはないですから。

「選手が個性を発揮することを許される環境があること」
「選手の自主性や発想力を引き出すことができる指導者」

今回の放送を見る限りでは世界を育てる選手を作るうえでうえの2つが非常に 重要になる
ということを感じました。特に指導者の力量はかなり重要でしょう。

社会や学校で「規律を重んじ、自分を抑える」状態が普通になっている子供たち がサッカー
をするときだけ、自主的に個性を発揮するというのは難しいです。

監督やコーチが親切丁寧に教えてくれるのを待っている、監督やチームメイトの 顔色を
うかがいながらプレーしている。etc...

周りと違うことを厭わない。「普通」「無難」「人並み」で安心する日本人の メンタリティを
破壊するか?「個」の覚醒は難しい感じがします。

最後にスペイン在住で現地のサッカー事情にも詳しい友人が話していた日本と スペイン
の個性が育つ環境の違いについての考えを載せておきますね。

>スペインでは失敗すれば、罵倒され、成功すれば崇められる。
>だから結果に対する真剣さと執着がまるで日本人とは違う。遊びでも練習でも
>むちゃくちゃ激しい。でも日本は成功と失敗の区別があまりないでしょ?

>「罵倒か?賞賛か?」みたいなシビアな環境でこそ、自由な発想や創造力は
>磨かれるし、そういう環境だから強い個性が生まれるじゃないの。

>結果を周囲から求められて、そのプレッシャーの中で自分をどれだけ追い込む
>ことができるかどうか?これがともにワールドユースでMVPだった小野とシャビの
>現在の差になってあらわれているんじゃないの?小野の怪我を差し引いたとしても。


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