サッカー日本代表の世界レベルでの個の力の差

10年前も個の力、10年経っても個の力。

「個の力の差があった」

北京五輪を視察した日本サッカー協会の田嶋幸三専務理事が男女サッカーの総括を
行い、「個の差」を敗退の理由の一番に挙げたそうです。

フィジカル・スピード・スキルという個人の戦術・技術に差があるのは、日本が
世界大会に参加しだした10年前ぐらいからいわれてきたわけで、これをどうするか?
が日本サッカーの課題だったわけです。

それをこの田嶋は、10年経った今、再び同じことを敗因として挙げているわけです。

日本のサッカーと世界のサッカーの間に横たわる、この「個の力」という壁を
どうするのか?ということを考えて、強化策・対応策を考えるのが田嶋幸三の
役割なのに何をいまさらいっているんだと思いませんか?

10年間まるで無策だったという冗談はとてもじゃありせませんが笑えません。

というわけで、愚痴はここまでにします。

それより、今回の敗退で日本が考えないといけないのは『縦に勝負できる選手』が
いないこと、まるで育っていないことでしょう。

試合をコントロールするには中盤を制す、なんてことはキャプテン翼を読んだこと
のある人はみなさん知っている知識だと思います。

なでしこJAPANがいいサッカーをしていたのも中盤のボール奪取と細かいパス交換
でボールをキープし、中盤を制圧することができていたからですよね。

ある意味、女子のほうが男子に比べて個の力の差をどう埋めるかということを
考えたサッカーをしていたと思います。(でも負けちゃいましたけど・・・)

ボールを取られないようにボールをまわす。横に後ろに。これは男子も上手です。

しかし、点を取るためにはさらに一歩進めて、バイタルエリア(→サッカーの戦術に
おいて、ゴール前の空間を示す言葉)にどれだけ進入できるかが重要になります。

つまり『縦の動き』です。縦に動く人の動きとボールの動きとでもいいましょうか。

このバイタルエリアにドリブルで仕掛けて突入できる選手、あるいはこのエリアに
走りこむ選手にドンピシャでパスを通せる選手が私が定義する『縦に勝負できる選手』
なんですが、日本には・・・見当たりませんよね。

Jリーグでもこの役割を担うのはたいていが外国人助っ人です。

そもそもバイタルエリアでの攻防は、攻める側は特に個の力に依存してきます。

メッシなんかはすごくわかりやすいですが、自らドリブルで勝負ができ、なおかつ
タメをつくってはパスもだせる、シュートも打つという理想の『縦に勝負できる選手』です。

日本代表がサイド攻撃にこだわるのも結局は、ドリブルで勝負できる選手がいないから、
そもそも前を向いて怖い選手がいないから、そんな気がします。バイタルエリアで勝負
出来る人がいないんですね。

ならば、パサーは比較的いる日本人ならパスで縦に勝負すれば、と思いますが、
縦にスルーパスを通せる人というのも・・・誰かいますか?

ちなみにパスで縦に勝負できる選手というのはこんな感じです↓

知らない人もいると思いますので紹介しておきますが、バルサのカンテラ育ちで
現在はエスパニョールというチームにいるデラペーニャという選手です。

怪物時代のロナウドとバルセロナでコンビを組んで、リーガのDFを粉砕して
いたんですが、まぁ動画をみてわかるようにすげーパスをだすんですね。

まさに一撃必殺です。

パスで勝負するというならこれぐらいまで極めてもらうと助かります。

(ちなみにデラペーニャはドリブルも相当うまいです)

もう一つみておきましょうか

いやーすごい。デラペーニャがボールを持つだけでバルサDFがびびってますよ。

ボールを持つだけに相手DFにプレッシャーをあたえることができる。ここまでの
選手を育成する必要があるってことです、世界レベルで戦うならば。


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