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ヒールフェイントサッカーを見ているとたまに度肝を抜かれるプレーに出会うことがあります。 そんなプレーに出会えときは「なんだ、そりゃ!」「どうやってんの?」との驚きを 抱えたまま繰り返しそのプレーを巻き戻し、再生して、また巻き戻してと何度も何度も そのプレーを見る羽目になります。 特にドリブルやフェイントでそんな驚きのプレーをみせられた日にゃ脳裏に焼きつくほど プレーを見ることで自分でもできるようにと実際の練習で試そうとするはずです。 こんな経験を経てどんどんテクニックの引き出しを増やしていくものですが、私が 度肝を抜かれ何度真似しても結局難しくて(というより何度みてもタイミングやら 足の使い方がつかめず、まるで違うフェイントになってしまう)身につけることが できなかったフェイントがあります。 それが今回、紹介するヒールフェイント(小倉バーション)です。 小倉とはレフティモンスターといわれ、カズの次の日本代表のストライカーになる男 といわれたドリブル、シュート、パスと三拍子揃った期待のストライカーでしたが、 膝を怪我してしまい、かつての輝きを取り戻せないまま2006年に引退して今は水沼さん のかわりにスーパーサッカーのコメンテーターをしている小倉隆史さんのことです。 そんな小倉(通称:"オグ")が得意としていたフェイントがヒールフェイントであり 並み居るディフェンダーをキリキリ舞させていたわけです。 特にオグのヒールフェイントで印象的だったのはJリーグの対ヴェルディ戦で 石川康(←懐かしい!!)を完璧に翻弄して見せたときのプレーでしょう。 このときのプレーはハイライトとして繰り返し放送されたのでご存知の方も 多いはずです。 敵陣コーナー深く(左サイド)でヴェルディ石川と対峙したオグは ゴールへ向かって縦に抜け出そうと上体を前へ動かします。 マークしていた石川は当然、縦には抜かせまいと、ドリブルの進路を 防ぐためにオグの上体の動きに合わせて体を寄せてきます。 しかし、不思議なことに縦に抜け出すオグの足元にはボールはなく 石川は完全にボールを見失ってしまうのですが、オグが石川を振り 切った刹那、ボールはオグの足元にくっついていて、結局突破を 許してしまうのです。 抜かれた石川は一体なにが起こったかまるでわからなかったでしょう。 なにせオグの足元にあったボールが消えてしまったのですから。 このプレー(フェイント)の種明かしをすると、オグが縦に抜け出そうと上体を 縦に向かって動かし、その動きに石川が釣られた瞬間、オグは左足のヒールで ボールを石川が動いてできた石川の背後のスペースへと蹴り出していたわけです。 ブラジルではメイア・ルアといわれるディフェンダーの背後のスペースにボールを ちょこんと出してディフェンダーと入れ違うようにして抜く技をオグはヒールを使って やっていたのです。 ただのメイア・ルアとは違い、ほぼディフェンダーと並走したような状態でこのヒール フェイントをかますことで、オグの体がスクリーンになってボールが見えにくく、 いつヒールで蹴り出したのかまったくわからないのでディフェンダーは完全にボールを 見失ってしまうのです。 このヒールフェイントはこのオグのプレー以来、久しくみる機会がなかったのですが、 99−00シーズンのチャンピオンズリーグでレドンドがマンUを相手にかましてくれました!! レドンドのヒールフェイントはオグのヒールフェイントと比べると大味であり、動作も 大げさというかヒールを使いましたというのがバレバレですが、それでもこのときに 見せたプレーは現在もスーパープレーのひとつに数えられています。 完璧なフェイントのひとつに数えてもいいオグのヒールフェイント。 あれほど自然に滑らかにヒールフェイントを使いこなす選手が今後でてくるか、甚だ疑問 ですが伝説のヒールフェイントを引退前にもう一度、オグには見せて欲しかったと思うのは 私だけではないはずです。 メイア・ルアに関してはまた別の機会に。。。。。 ヒールフェイント動画(レドンド)はこちらです。 →ドリブル★マニアTOPにもどる |